肩こり対策の基礎知識

・なぜみんな肩こりに悩まされるのか?
・どうすれば肩こりはなくなるのか?

初歩的な、肩こりについての知識を見ていきます。

〇肩こりって何?

メジャーな不定愁訴の肩こりですが、なぜ多くの人が悩むかの一つの原因として、
「みんなが思っている肩の位置がみんな同じ場所じゃない!」
ということが関係します。

・首から腕の間のライン?
・肩関節の周囲?
・肩甲骨まで肩っていう人も?

肩まわりの不調ならなんでも「肩こり」と言ってしまうと、より多くの人が「自分は肩こりがある」と感じます。

英語で肩と訳される「ショルダー」は肩の関節部を指しているようです。日本で肩というと、肩井(けんせい:首と肩関節の間のライン)を触る人が多いです。その他、首こりも、腕や肩甲骨までを肩こりと表現する方もいらっしゃいます。これらすべての不調をうまく表す言葉が「肩こり」以外ないというのが理由になるでしょうか。

なぜこのようになるかというと、一つは【肩だけに独立した筋肉がない】ことが原因になるのかと思います。
肩から首、肩から腕、肩から背中。こんな風に、肩は周囲とのつながりで形成された部位ということです。肩こりを訴える方は、肩単独よりも、肩とどこか一緒にコリを感じる方が多いのもそのためです。

〇動作で確認しよう!

肩こり解消の第一歩は、どこの疲労から肩こりを感じているかをチェックすることです。上記理由から、肩だけが疲労していることはありません。自分が感じている肩こりが、どこの疲労を訴えているのかをしっかり理解して対策しましょう。

・肩だけを上下させた時
・腕を持ち上げる時
・上下左右の首の動作時
・肩甲骨を寄せる様な動作時

1⃣肩を上下に動かそうとしたときに感じる疲労、重だるさ。
首の付け根から肩関節までの広いラインに疲れがあります。腕を下ろしたまま、肩をゆっくり大きく息を吸って肩を限界まで持ち上げましょう。プルプルするくらい力んでもらって、そこからふーっと息を吐きながらストンと一気に肩を落としましょう。何度かやれば、肩のもともとの高さに落ち着きます。

2⃣腕を持ち上げるときに重だるさがあれば、肩関節周囲の疲労がありそうです。
手を伸ばしたまま腕を上げてみて、耳にピッタリくっつくくらいが理想です。できない場合は、腕のストレッチを入れたり、上下しないよう反対側の手で肩を抑えながら腕を回すと関節周囲の筋肉だけを動かせます。

3⃣首の動きに関して肩の疲労を感じるとき
首肩の筋肉には、後頭部に付着しているものが多いです。軽く上を向いて後頭部を親指で持ち上げるように押していくと気持ちいいです。姿勢をよくしてから、ゆっくり大きめに首を回すのもおすすめです。急にやるとクラっとする人もいるので、ゆっくりが大事です。

4⃣肩甲骨を寄せにくい
左右の肩甲骨を寄せるように背中を縮ませ、胸を開くような動きがしにくければ、背中から肩の筋肉が固まっています。両手を肩に当てて肘で大きな円を描くように肩を回しましょう。耳の横を通り、手が後ろにいったときに肩甲骨が少しでも寄るようなイメージで。より多くの筋肉が動いていることを感じましょう。

〇こんな時はカラダのメンテナンスをしよう!
慢性的な肩こりには、「時間をかけたケア」が必須です!
「痛み」がある人は、肩こり自体が大きなストレスになっています。ストレスから肩こり、肩こりがストレス…という悪循環を一気になくす必要があります!
不調がより強い人はもちろんメンテナンスを早めにすべきでしょうが、肩こりはそれを感じている時点で生活に悪影響を与えてきます。肩がこっていることに気を取られている時間が、あなたにとっての何よりのストレスになりますので、気になった時はどうぞご相談ください。

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